2009/12/13

リーダーシップとは一体何か。
最近ニュースや何やらを見ていると
うんざりしてくるモノがある。
リーダーシップにチームワーク
決断力にあいまい、二転三転。

こんな事を騒ぎ立てている人間は
ただの思想のない野次馬としか思えない。

こんな問題は世界や国単位の大きなモノから
我々身近なごく数人の集まりの中でも起こりうる。

リーダーシップというのを勘違いしている人間がいる。
ただ権力を振りかざし命令して下の者を動かしているのが
毅然とした態度だと勘違いしている人間がいる。
音を出していてもそういう人の音ってよくわかるんです。
でもそういう人はどっか河原にでも行って
一人で演奏していた方が良いと思う。

それに対してちゃんと相手の意見を聞いて
どういう方向に進むのか、一緒に考えていく人は
必ず合奏していても必ず相手の出方をうかがってくる。
「合わせる」というの
どちらかがどちらかに
みんなが誰かに合わせるのではなく
みんなで「合わせる」事だと思っている。
独裁者であろうと友愛主義者であろうと
これは同じ事だと理解する。

いろいろな意見をたくさん聞けば
議論は生まれるのと同時に
まとまらなくなるのは当然のことであるし
どこかで決断をしなければ
議論は議論でなくなり
自分の意見を通すためだけの
ただの権力闘争となってしまう。
そのさじ加減が難しいだけであり
議論して試行錯誤して
ある意味失敗を繰り返し
そこで初めて何かが成し遂げられるのだと思う。

どこの国が何言った、怒らせた、どうのと
勝手に揺れ動いているのは全くもって
騒ぎ立てている信念を持たない取り巻きとしか思えない。

まぁ私はどこの支持者でも
誰の支持者でも全くないし
例え文化予算が大幅に削られようとも
それを理由に政治が腐敗したなんて
短絡的な考えに到達するなどと言うこともない。

さてさて
私は政治の話をしたい訳ではない。
あくまで合奏の中のチームワークとリーダーシップについてである。
「どうする?」「どうする??」
と言っていつも不安なのを
「こっちだ!!」
と言うのをリーダーシップと勘違いしている人をよく見かける。
誰も舵取りになってくれと頼んでいないのに勝手にしゃしゃり出てきて
お前らダメだなぁ、オレがしっかりしなきゃぁ
と勝手に仕切り出す輩。
こういうのを空気読めないと言うんだと思う。
こういう人は応用も融通も利かないので
ちょっとした変化やちょっとしたいたずらにも対応できない。
まぁ冗談通じないってヤツ。
まぁこういうのを裸の王様というのだろうが
どうも男社会はこういう輩が次から次へと
にょきにょきとキノコのように顔を出すから
たまったものじゃない。

私の合奏の楽しみは
「どうする?」「どうする??」
と相手を牽制しながら
自分の世界に引きずり込んだ時に
最高の喜びを感じる。
もしそれが力ずくであったならば
何の得るものもないのだから。
反対の時もまた然り。
「絶対逆らってやる」と
相手の術中にはまらないように反抗し続けているのに
最後には「ごめんなさい、ついていきます」
みたいになった時。
初めて達成感を見出すことができる。

音楽とは会話なのである。

対話し議論する中から
自分の知らない何かを見いだし
お互いを高めていくきっかけになるものなのである。

常に誰かが一方的に話すのではなく
お互いがお互いを高めるために
みなが対等でならなければならない。
同じ土俵に上がる以上は。

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