武満徹の秋庭歌

どんな作曲家であっても 自分の頭の中になっている音楽を 演奏家に伝え 思い通りに演奏してもらうという事は 簡単な事ではない たぶん それほど壮大な音楽が作曲家の頭の中には鳴り響いている 音符には書き切れないほどの &nb…

偶然の一致

    いくら緻密に準備しても 上手くいかなかったり 予想していた方向に進まなかったりすることが多い中で   全く計算していなかったのに 全てが計算されたように 色々な事がぴたりと一致する事…

サンタバーバラ

スタンフォードからサンタバーバラまでは500Kmほど バスで6時間 (と聞いていた) 10時発で夕方着く予定 バスはすでに9時半には着いていてもう荷物を積み込んでいる。 アイリーンさんお茶とか水とかお菓子までいっぱい用意…

影向のボレロ @コミネス白河

3月24日の演奏会 白河戊辰戦争150周年記念事業 楽劇「影向(ようごう)のボレロ」 のために21日昼から会場に入って リハーサルが始まります。 昨年5月に多賀城で行われた 光の多面体 をプロデュースしていた志賀野さんか…

中南米公演

中・南・米 の全ての プログラムが 終わりました。 これだけ 厳しい旅程に加え 大変な曲目はなかったけど とても充実した時間でした。 ビールも飲めなくなるほど 疲れきっていますが。 (いやこれでも飲んでない方なんだ) 中…

溝入敬三《ものをいったことになるのか》

溝入敬三さんとは第1回目のリサイタル(2000)で松尾祐孝 《音・音〜Soundo・Soundo》IIIのコントラバスを演奏していただき共演。 現代音楽の世界で華々しく活躍する彼の作曲家としての一面は箏の作品で知った。 …

豊剛秋さん

  豊剛秋さんは雅楽の伝統を受け継ぐ楽師である一方、JazzやBlack Musicの世界で活動を拡げている。私が活動するクラシック音楽とは全く別の世界ではあるが彼の演奏テクニックは目を見張るものがある。1年半…

清水一徹《Saw》

横浜の比較的近くに住む清水一徹さんとは時々酒を酌み交わしながら芸術談義に花を咲かせていた。特に目的もなく、思いのままに作曲や現代音楽、演奏のことなど議論を重ねることは、音楽家にとって非常に重要なことだと思っている。 そう…

川島素晴《手遊び十七孔》(2008)

《手遊び十七孔》は2008年のリサイタルVol.5 「独奏」の為に作曲してもらった。 徹底的に雅楽の響きを排除し、楽器としての技巧をとことんまで追求していった作品。 音が17しかなく、組み合わせも非常に限定されている笙と…

木村恵理香《cold breath, cold fishes》

笙と箏のデュオDuo Nanoの2015年の演奏会のために作曲してもらいました。 木村さんは若手世代の中でも国内外をはじめ作品を発表し活発に活動しています。 作曲は私と同じ洗足学園での石桁門下。 同じ師に習ったからと言っ…