Category:
2018/10/08

笙と箏のデュオDuo Nanoの2015年の演奏会のために作曲してもらいました。

木村さんは若手世代の中でも国内外をはじめ作品を発表し活発に活動しています。

作曲は私と同じ洗足学園での石桁門下。
同じ師に習ったからと言って作曲の場合作風が似ると言うことはないと思いますが、何か楽譜に親近感を覚えます。

曲は柔和な姿からは想像できない様な
激しいスタッカートや連符を伴った不規則な動き
さまざまな音色を用いた繊細な音の扱いなど
冷たく厳しい世界が繰り広げられますが
そのどれもが女性らしい温かなセンスとユーモアを持っているような作品です。

楽器の機能を充分理解し最大限に発揮し、そこに自分の音楽を投影する非常に完成度が高く仕上がっています。この若さでこの扱いの難しい楽器を完璧に手中に収め、作品を完成させた事は、相当な作曲能力の高さを感じさせます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください