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2018/10/18

横浜の比較的近くに住む清水一徹さんとは時々酒を酌み交わしながら芸術談義に花を咲かせていた。特に目的もなく、思いのままに作曲や現代音楽、演奏のことなど議論を重ねることは、音楽家にとって非常に重要なことだと思っている。
そうしているうちにそれでは一緒に何かをやろう、ということになっていく。そして生まれた最初の曲がこの《Saw》である。
作曲家のための笙の作品のお手本となるような作品を目指すと言って、あらゆる笙の技法を駆使しているが、彼の持つ鋭い作曲語法が顕著に表れた完成度の高い作品である。

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