minder
wertigkeits
gefuehl
この三つからできてます
minder
より劣った
wertig
~の価値のある
gefuehl
感覚
つまり
劣等感
普通に
他人ができる事を
私は
できない
他人が当たり前のことが
私には特別なこと
そのくらい
できて当たり前でしょ
大人なんだから
プロの演奏家として
みんなそうしてる
そんな事言ったって
私にできないことは
できない
半年たっても
ドイツ語はうまく喋れないし
舞台に立てば逃げ出したくもなるし
それらのために
みんな努力して
みんなが通る道で
それを乗り越えて
克服してるんだろうけど
私は努力もできないし
当然克服もできない。
って別に
悲観的になってるのでも
弱音を吐いているのでもなくって
みんなすごいな~
って
拍手を贈りたいだけ。
音楽家としての
教育も受けてこなかったし
語学はさっぱりダメだったし
日本語もダメだし
人とコミュニケーション取るのも苦手だし
誰かと演奏すれば
あ~何でこんなにできないんだろうと思うし
ソロで演奏すれば
なんかどっかから強迫観念が襲ってきて
舞台上で居ても立ってもいられなくなり
昨日うまくいっても
明日どうなるか分からない
どんな状況の中でも
ちゃんとやるのがプロなのかどうかは知らないけど
そうできる人は素晴らしいし
半年くらいでドイツ語ぺらぺらな人もいるし
いろんな事が全部できて一人前なのは当然かもしれない
けど
プロでなくっても
うまく喋れ無くっても
自分ひとりで何もできなくっても
いつも私の中には
Minderwertigkeitsgefuehlにさいなまれているけれど、
9回裏2アウト満塁で3点差で
代打で出て来たときに
満塁ホームランを打った
あの感触をどうしても
忘れられないから
もしかしてと
思い続けてしまうのですよね。
劣等感は
他人ができる事を
自分ができないことから来るけれども
他人ができないことをできる事で
その隙間を埋めていくしかないかな。
自分にしかできないこと
ってのは
自信を持って
言えるんだけど
いつもこの両者のせめぎ合いで
乗り越えられずにいるのかも知れません