2014/12/25
やっぱり3時頃目が覚めて

それからうとうとしつつ
1時間半おきに目が覚め
4時過ぎから寝れなくなる
時差ぼけパターン。
東に行く方が時差がきついって
時々聞くけど
ただ、日本に帰ってきた方が
安心して気が緩んでるだけな気がする。
布団の中にいても
いろんな事が頭を巡って
寝れないので
もう起きてしまえと
久しぶりにブログでも書こうかと
起き上がったのであります。
そうそう
ずっと書こうと思っていたんだ
12月はじめの忘年会で
教えてる生徒の一人から
「壁とかに当たったことはあります?
どんな風に乗り越えたのですか?」
と聞かれた
よくよく考えてみると
常に壁に当たっているし
乗り越えているのだか
乗り越えてないんだか
それ以上に
壁を乗り越えている
と言う感覚がなかったので
全然違う答えをした
出したい音があって
表現したい音楽があって
それがあれば
自然と技術も身についてきて
出したい音を出せないもどかしさが
壁といえば壁なのでしょうが
出したい音があれば
いずれ出せるようになる
楽器=Instrument
は道具でしかなくって
表現したい物を
表現するための
途中にある物でしかないんだ。
だから
楽器を弾くための
技術というのは
そんなに大切な物ではないと思うし
自然と付いてくる物だと思う。
(こんな事を言うと必ず
技術がなければ
伝えたいものも伝わらない
と言う輩が現れるけれども)
この2週間弱の演奏旅行で
ある便利な言葉を覚えた
雅楽の演奏家なんて
いや音楽家もそう
演奏していて
作曲だけで
生活していける人なんて
ほとんど居ない。
雅楽会のメンバーが
大使館に呼ばれて
もちろん我々は
胸を張って小野雅楽会の一員として
本物の雅楽をヨーロッパに紹介する為
ここに来たと言えるのだが、
本職は僧侶とか、建築の仕事をしてます
とかアルバイトをしながら雅楽してます
とか
みんなが次々言い出すと
アマチュアの団体かよ
とかちょっと焦り出したのだが
ある地方のお寺は
檀家もほとんど居なくて
兼業で仕事をしながら
お寺を継いでいる
と言う話しを聞いた
そうだ、我々も
専業の音楽家ではないけど
仕事をして収入を得ながら
音楽家としての道を歩んでいる。
夏にハンブルクで
ブラームス博物館を
訪れた際、
そこのおばちゃんが
ドイツ語でう゛わーっと
まくし立てていたけど
夏は生活費を稼ぐために
ピアノを教えたり何だり
していたんだって。
作曲だけで生活できないのは
いつの時代でもブラームスにしたって
一緒
どっかに
プロとは何か
なんて書いたが
音楽家として
プロとして
やっている事がすごい
と言われた事があったけど
そうじゃないんだ
私が音楽家であるのは
誰かに認められたからではなくって
お金を稼げてるからでもなくって
自分がやりたいことがあって
出したい音があって
それを続けているだけの事なんだ。
だから
私はいつも壁にぶち当たってるけど
乗り越えたのかどうかもよく分からないけど
良い音楽を聴いて
良い演奏家に会って
自分もそんな音を出したいなぁ
日々思っているだけなのである。

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