2011/03/09
世の中の全てのものは
変化し
変わらないものは無い

言葉は
100年に10パーセント変化するという。

では200年で19%

500年で40%

6~700年前の言葉は半分しか理解できない。

1000年前の言葉はほぼ3分の2は理解できず
1500年前の言葉は8割方理解不能だ。

そして2100年前になると9割方理解不能で
2800年前には95%
4300年前あたりになると1%しか理解できない。

まぁ雅楽はおよそ1300年の歴史を持つと言われているが
1300年前の言語は4分の1しか理解不能と言うことになる。

おそらく言葉よりも何倍も変化の激しい音楽にあてはめて考えると
1300年前のそのままの形を残している
なんてあり得ない話だ。
おそらく10年前の演奏とも
今の録音技術があっても
全く変わっているというのに。

わずか200年前のベートーヴェンの言葉も8割しか理解できないのに
その当時の演奏をそのままなんてバカげているかと思う。

ついでに言えば
私は作曲家からすべてを教わり
作曲家の意図したものをそのまま表現している
なんてそんなアホな事いう演奏家がいること自体信じがたい。

誰かの直弟子であろうが
違う人間がやる以上
違う音楽であるに決まっているのだから。

もし、それが全く同じものであったならば
そこには何の創造性もなく
すぐに枯れ果てるであろう。

伝統音楽とは
一見、過去の繰り返しのように見えるが
常に新しい才能により
先達を乗り越えていかない限り
未来はないのである。

作曲家は楽譜を生み出すが
その楽譜の最良の表現者とは限らない。

音楽は育っていくものであり
成長しない限り
埋もれていってしまうものだと思う。

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