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2019/02/27

ボリビアの首都ラパス到着。
4,100メートルで
まず降りたら気をつけるように
と脅されていたラパス。

そんな脅しに怯えた私は
飛行機が高度を下げ始めた頃から
気持ちが悪くなってきて
心臓がどきどきしてきた。

ここボリビアでの滞在は
このツアー最短のおよそ30時間。

夜中の1時半に着陸し
3時頃寝て
13時からリハーサル
早めに切り上げてホテルで休んでから
19:30から演奏会。
そして翌朝8時半の飛行機でパラグアイへ。

大使館の車と大使館員ひとりが迎えに来てくれました。
酸素ボンベ持って。いろいろ情報収集して。
でもラパスより300メートルも高地にある空港から
市街地へ降りていく山に沿っての夜景が何と綺麗だったことか。

本番の後だとみることもできないかとしっかり拝んでおいた。

そして
3人に対して
酸素ボンベ2本

これは年寄りは絶対必要で
1番若手は大丈夫かと
岩崎くんの部屋には酸素ボンベなしで
それぞれの部屋へ。

意外と脅されていた割には
来てみると普通で。
スーツケース運んだりすると
かなり息切れするのですが
特別変わったこともない感じ。

翌日の体調次第では
午前中にちょっと中心まで出掛けてこようかなと。
ラパスなんて滅多に来れないし。

そして9時頃
朝ご飯を食べに行くと
一番若くて
しかも部屋に酸素ボンベがなかった
岩崎くんが
調子悪そう。

すぐに私の部屋へ行かせて
酸素吸入。

 

そんな彼を見捨てて國本さんと2人
タクシーに乗り街へ出掛けたのでした・・・

渋滞してて40分くらい掛かったけど
タクシー代300円くらい。

教会の中は入れなかったけど
その裏側には民芸品のお店がいっぱい。
どこも高価なベビーアルパカを売りたいみたいだけど
高価すぎて買う気にならない。
それより普通のアルパカの方が安くて魅力的。

いっぱい買いあさりました。

かなり渋滞が激しく
ホテルに戻るともう迎えが来る時間。
13時に会場入りして通訳の方と打合せ。
そしてリハーサルも。

歌がめちゃくちゃ苦しい。

楽器も苦しいけど
何とかはなる。

高所トレーニングしてる時間もないし・・・。

控室は舞台から階段を上がった上
この階段登るだけでも息切れする。

現代曲も遅く長い息を使う曲の方がきつい。

一応酸素ボンベも試してみました

なくても平気

曲目はペルーと全く同じ。
管絃吹
《平調音取》《越殿楽》《陪臚》
神楽歌より
《神楽音取》《千歳》
舞楽吹
《蘇莫者破》《白濱》

後半、笙独奏で
雅楽曲《黄鐘調調子》
湯浅譲二《原風景》(1988)
真鍋尚之《Invention IV》 より
 3, 短3度、長3度
 5, 右手
 4, 合竹
 7, 両手(交互)
ローベルト・HP・プラッツ《線香花火》(1997)
川島素晴《手遊び十七孔》(2008)

この後半のプログラムラパスでもやったら死ぬ
と脅されてましたが。
演奏予定なので多少楽しても大丈夫とか・・・。

いったんホテルに戻り、
簡単な食事を買って
本番まで休憩。

そして19:30開演。

300人ほど入る会場はほぼ満席

 

ラパス在住の民族音楽の歌手でもある秋元さんの通訳で。
今回も前半の雅楽の部分は
レクチャーコンサートという形をとりました。


まぁまぁ笑いも取りながら解説し
それぞれの曲もよく理解してもらえた感じでした。

そして後半

いや

全然普通

もう高地とか考えずに

ガンガンに攻めました

さすがに後半はちょっときつかったけど
バテもせず吹き切りました。

そして

また鳴り止まぬ拍手

アンコールの

《呼吸IV》

 

不死身の真鍋尚之は
3,800メートルでもものともせず
ばっちり良い演奏しました。

ビール飲んでばっかりじゃないのです。

やる時はやります

(と自画自賛)

さすがにこれは火事場の馬鹿力というか
やりきった感がありましたね。

ちなみに薬は飲んでません。
酸素ボンベもほとんど使わず大丈夫でした。

そして、演奏前から気になっていた

そうここラパスは傾斜地ばかりなので
地下鉄が作れないそうなのです。

で代わりに最近整備されだしたのがゴンドラ

絶対にあれに乗って夜景を見たいと
演奏の前から大使館の人や
通訳の人にずっと言ってました
運行が23時までなので
それまでに片付けて乗ろうと言う事になり


乗れました

いやぁ美しいです

一番高いところまで登る線に乗せてもらいました。
 
これでもうやるべき事は全部やった
 

頂上

もうひとつ

やり忘れていることが

演奏終わった後に飲まずに寝るなんてできません。
でも店はどこも閉まっていて
やっとみつけたお店で。
大使館の方と通訳の方と。
國本さんと岩崎くんは薬を飲んでいるので
ビールはまずいので水を注文。
彼らはお腹の調子もあまり良くなく
あっさりしたスープを。
高地でも元気な一番の年寄りの私は
チチカカ湖の魚のムニエルと
ビールをしっかりと飲みました。

すでに12時過ぎ。
翌朝は5時半出発など気にせず・・・

でも

いいかげん年なんだから

無理がたたった

(ちょっとだけ)

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