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2014/11/03
2008年のリサイタルで委嘱した

川島素晴「手遊び十七孔」
を11月5日のアジア音楽祭で演奏します。
16時半というちょっと中途半端な時間からですが。
この曲は笙の曲の中でも最も難しい曲の一つです。
何をもって難しいというかの問題もありますが、
この曲はとにかく笙の優雅なイメージとは全く違った
超絶技巧の連続です。
そして、笙や雅楽のイメージから徹底的に脱却するために
古典的な素材は一切排除して、半音階・全音音階
三和音、3度・4度・5度の積み重ねの和音などを用いて
作曲されています。
その他にも題名にもあるように
「手遊び」「指遊び」といった感じの
指順に音を鳴らしていく奏法や
右手と左手で竹に沿って交互に演奏したり
音からの素材や、指遣いからの素材や、息づかいからの素材
などのあらゆる奏法を駆使しています。
技巧的に難しい曲としてはこの「手遊び十七孔」の他に
拙作の「呼吸III」(2003年)
一柳慧「時の佇まい」(1986年)
がありますが
どれが一番難しいかは比較しようがないので
この3曲が一番難しい3曲としておきますが、
「手遊び十七孔」は演奏していて一番汗かきます。
練習していて疲れます。
指も手も身体も痛くなります。
題名の陽気な軽い感じとはかけ離れて
めちゃくちゃ大変です。
でもなぁ
これ他の人も吹けるようになってもらわないと。
確かに笙ではもの凄い超絶技巧だけど
ほかの楽器に例えるとこの位のレヴェルの曲は沢山あるんじゃないかな?
もうこの曲も6歳を過ぎて
何度も演奏してくるとそう思ってくるのでした。





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