2021/06/28

 

 

いくら緻密に準備しても

上手くいかなかったり

予想していた方向に進まなかったりすることが多い中で

 

全く計算していなかったのに

全てが計算されたように

色々な事がぴたりと一致する事がある。

 

二十数年前、パッヘルベルのカノンや調子を3人で演奏して演奏会をした

いずれ笙だけのアンサンブルを作りたいと当時思っていたけれど

それももう二十年も前にすっかり忘れ去っていた。

 

2020年の4月から6月までは活動の場がなくなり

家で100曲の編曲を行い演奏した。

編曲の妙

編曲の楽譜も作り

編曲集の出版にまで漕ぎつけた。

笙で世界の名曲を

これもいつか出したいと思っていたのが

偶然の積み重ねから実現した。

 

秋から春にかけて演奏会の企画などが立て続けにあって

珍しく忙しく過ごしていたのだが、

2月になり3月の演奏が終わったらまたしばらく暇になるのかなぁ?

この後どうやって生きていこうかと考えていた頃

演奏会のリハーサルで名古屋を訪れた際、

笙の製作者としては今日本一ではないかという柴垣さんと会う事ができた。

その時に柴垣さんは竽(う)を持ってきて

「息入れてください」って言われて。

もうねぇ、そんなもん売りつけられても買える訳ないじゃんって

それがもう一目惚れ。

「真鍋さんに吹いてもらえたら楽器が喜ぶ」 とか言われて

「ありがとうございますっ!」 って持って帰ろうと思ったけど・・・

その時 ・・・ お金がないことに気がついた

仕事もない事にも気がついた

もう半年後にはのたれ死んでるかも

ひからびてるかも

楽器なんか買えるわけないじゃん

 

だいたい買ったってそれで仕事できないし

元取れる訳ないし

 

お金がないのに楽器買って

使い道もないのにどうすんだ

 

って

一度は踏みとどまった

 

でも

どうしてもあの楽器のことが忘れられない

あの吹いた時の感覚

 

もし誰かの手に渡ってしまったら取り返しのつかない事になる

 

一目惚れじゃなくてひと吹惚れかな。
 
1ヶ月くらい悩んだ挙句 もう清水の舞台から飛び降りました 
(石橋を叩いて・・・叩き割るタイプなんだよなぁ・・・)
 
4月21日楽器を受け取りました
 

 

 

その日から吹き続け

なんと4日後には調子全曲録画完了!

吹きこなすの早すぎ

 

そして購入して10日後には雅楽のピッチから洋楽の440Hzに調律を変えて

名曲集の録画も始めました。

 

そんな頃

1月に踏切をやってもらったカニササレアヤコさんの映像を見てしまったのです。

↑踏切

これです

いやぁこれはマジでびっくりしました。

 

カニササレアヤコさんに連絡し、

豊剛秋さんにも連絡し、

ピアソラやるぞ!ってなるまでに0.02秒でした⁉️

 

そしてわずか2-3日後にこうなりました。

ちょっと集まってみんなで合奏しようくらいの軽い気持ちだったのですが

もう百年前からアンサンブル組んでるみたい

 

これはもう演奏会やるしかない

と言ってホールを探していると

たまたま7/22の祭日に杉田劇場、8/14にさくらプラザの空きを発見。

もうこれは勢いで予約しました。

そしてあっという間にチラシも完成。

 

2回目の練習は6/19,20

もうやりたい曲がたくさんあり過ぎて

2日やってもまだ吹き足りないくらいでした。

映像はこの二つしかないのですが。

録画している時間があったら練習している方が楽しいので

撮影に時間を割きたくないほど、曲がたくさんあります。

7月8月と2回の演奏会が決まっていますが

同じ曲は多分メインのタンゴ1曲だけかな?

秋以降も演奏会を企画していく予定です。

 

たまたまの偶然が重なって

長らく思い描いていた笙だけのアンサンブルが実現することになるなんて

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