Category:
2021/07/02

音楽を始めて以来

音楽で生きていけるかどうかとか

考えた事は多分ない

 

音楽で生きていく以外の選択肢がなかったから

 

音楽で生活できるかとか

お金が稼げるかとか

それは考えることもあったけど。

これは私のにとって全く別の次元なんだ。

 

幸いな事に雅楽を始めて間もない頃に

まだ何もできない私を評価してくれて

色々なところに使ってくれた人がいた。

それが無かったら、雅楽演奏家としての今はないし

音楽家としてどういう道を歩んでいたか想像もできない。

 

しかし、少なくとも私が思い描いていた音楽家の生活とはだいぶかけ離れていた。

練習したり作曲したりし

演奏会に出演して生活をする。

そんな生活とは全く違っていた。

やっているのは数年に一度のリサイタルくらいだろうか。

毎回数十万の赤字を抱えて。

それができたのも生活する基盤があったからであるが。

 

華やかなコンクールでの優勝や

新聞での高い評価をもらいながら

私の生活はあんまり変わらなかった。

 

ただ、ずっと20代の頃から思い描いていたひとつの理想はあった。

良い演奏家が集まって

良い練習をして

良い音楽を作る。

 

そうして若い演奏家がどんどん成長して

活躍していく

 

そんな場所が作れるといいなぁ

そうやって私は成長できたし。

 

「真鍋尚之の曲は真鍋尚之しか演奏できない」

とかいう人がいるけど

私よりずっと上手く演奏できる人がそのうち出てくるはずだ。

できれば私がまだ太刀打ちできる時に戦ってみたいものだ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください