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2007/06/04
今日は朝から調律です。
調律と言っても笙の場合は
音を合わせるだけでなく
リードを外しきれいに洗って
青石を塗り、ピッチを合わせる
と言う作業をします。

竹管の根本の「根継」にリードが付いています。

周りの蝋を溶かしてリードを外します。

リードの周りの蝋もきれいに洗い落とし

水色の「青石」も表裏洗い落とします。

小型の銅鑼で孔雀石をすって粉末にし
青石を作ります

まずは周りを塗ります。

乾いたら表面張力で盛り上がるくらいに
リードに青石をのっけるように塗ります

これを15枚行います。
ここまでの作業に約2時間強。
ここまで終わったら乾くまで3時間くらい
休憩です・・・。

乾くときれいに水色になります。

裏返して裏の切れ込みにも塗っていきます

左が塗ってあるリード
見づらいけど・・・
細いところに塗るから結構神経使うんです。
はみ出ないように慎重に。
裏は大体3回塗ります。
厚すぎてはいけないのですが
きれいに切れ込みが埋まるように
塗ります。

表面の4隅の青石を削ります。
蝋で止める時に蝋がしみこまないように

これをまた一つずつ管に止めていき
暖めて調律します。
リードの真ん中の出っ張っているのが
おもりで、これでピッチを調節します。
取ると高くなり付けると低くなります。
ホントに微妙な量で調節します。
弦楽器とかは鳴らしながら変えていけるけど
これはいちいち外して、高いなと思ったら
ちょっとおもり付けて、吹いてみて
違ったらまた外して・・・
の繰り返しなんです・・・。

このリード付けるのに1時間近く
全部調律するのに1時間くらいはかかります。
調律は5度の純正でとっていきます。
ピタゴラス律なんて言い方もしますが。
あの澄んだ音色はこの5度の純正調から
きていたんですねぇ・・・

かも

と言う訳で9時過ぎから始めた調律
終わったのは19時・・・。

丸一日仕事です。。。

ちょっと厚く塗りすぎたみたいで
重たい・・・**;

何枚かやり直さないといけないかも・・・

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