笙と十七絃のためのソナタ
初演の解説より
かつて数多くかかれたヴァイオリンやピアノなど独奏楽器のためのソナタ。また、それまでの西洋の形式音楽の中の集大成ともいうべきショスタコーヴィッチの一連の交響曲・ソナタ・弦楽四重奏曲などの一連の作品群。この非常に西洋的でもある形式を日本の楽器に当てはめソナタを書いてみようと思った。『笙のためのソナタ』。それはただ単に独奏楽器(笙)と伴奏楽器(十七絃)という関係にとどまらない。むしろこの二つはお互いに独奏であり、オーケストラ伴奏のない二重協奏曲のようなものを目指した。1999.9〜2000.3 約7カ月を要して作曲。
第一楽章。序章。幅広く ゆるやかに。Grave
第二楽章。自由なソナタ形式。後半には十七絃及び笙によるカデンツァ。
速く 活き活きと 力強く。Vivace con energia
第三楽章。牧歌。静かに。Tranquillo
本日、沢井一恵氏とこの曲を共演・初演できることに感謝します。
沢井一恵氏に捧げる。
笙,十七絃
Duration/Dauer
24:00(1satz.5:50 2satz.8:40 3satz.6:40)
First Performance/Uraufführung/初演
2000.7.13
真鍋尚之笙リサイタル(紀尾井ホール)
笙;真鍋尚之 十七絃;沢井一恵
Performances/Aufführungen/再演
2001.12.7
真鍋尚之笙リサイタル(みなとみらい小ホール)笙;真鍋尚之 十七絃;沢井一恵
2002.8
日本音楽集団研究会(ティアラ江東小ホール)笙;真鍋尚之 十七絃;宮越圭子
2003.9(20絃第2楽章のみ)
日本音楽集団エクアドル公演 笙;真鍋尚之 20絃箏;山田明美
2005.3.18
梶ヶ野亜生リサイタル(MUSICASA)笙;真鍋尚之 十七絃;梶ヶ野亜生
楽譜;全14ページ 4,500円+税
Score; Sonata für Sho und 17 Saiten Koto
14 Page, 4,500JPY+Tax