2009/09/03
そんな訳で・・・
Wu Weiは本番を終えた翌朝にもかかわらず
きっと早起きして、横浜方面へ電車で。
近くの駅で合流したのは朝8時半。
富士川サービスエリアで

途中、作曲の小櫻さんと
14時半頃合流するまで
およそ6時間、
いろいろな演奏を聴きながら
私のよくわからないドイツ語で
会話した・・・。

常滑の楽器職人さんの元に着いたのは
もう、薄暗くなり始めた16時頃。

いやいや、自分がドイツ語話すと
さっぱり目の前が真っ白になって
焦ってどう答えていいか解らなくなりますが
小櫻さんとWu Weiの会話を聞いていると
ほぼ理解する事ができます。

ドイツ語に響きの大好きな私にとっては
とても心地いい空間と、
またかなり勉強になりました。

晩ご飯の時も小櫻さんに通訳してもらいながら
いろいろと話をしましたが、
これだけのドイツ語を浴びると
理解できないまでも、
ほとんどの単語を聞き取れるようになりました。

会話の内容は・・・
ベルリンに住め
必ず成功する
・・・とまぁそんな感じで・・・。
さてさて、
ここ常滑に来るのは10数年ぶりです。
随分歳を取ったかなぁと心配でしたが、
昔のままの元気な声を聞きました。

Wu Weiはさっそく自分の楽器を出し

リードの事や竹の事
根継ぎや調律に関するまで
質問していきました。

そして、何より
先日、大急ぎで頼んで8枚作ってもらったのに
郵便が紛失!?してしまったリードを
もう一度作り直してくれていたのだ。
しかも、中国笙のサイズに合う大きさで。

いやはや
日本人ってホントに親切ですよね。

そして、彼はもうひとつ夢があったようで・・・

日本の笙を手に入れる事です。

彼はなんと無理を言って
笙を一管譲ってもらったのです。

上がその笙。
下は袖管と言われる極小サイズのめずらしい笙です。
嬉しそうですね。

現代曲が吹けるよう
リードの付いていない竹に
リードを付けて、吹けるように
その場で加工してくれました。

こう書くと簡単そうですが・・・
2時間くらいはかかります。。。
加工の道具までグラインダー使って
作ってました・・・。。。

帰る頃には辺りは真っ暗。
半月が登っていました。

かなり長い間お邪魔しましたが
新しい日本の楽器を手にして満足そうな顔と
職人さんとしての最大の技と誠意を見せてくれた
その二人の何とも言えない満足そうな顔を見ていると
ここまで来てよかったなぁと・・・。

それにしても
私もそうだが
この職人さんも
全くお金にならないどころか
むしろ損しているのではないかと思う事に
何故これだけの労力を使うのだろうか??

日本人って
ホントにいい人だなぁ

思う今日この頃でありました。。。

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