2019/03/15

中・南・米
の全ての
プログラムが
終わりました。

これだけ
厳しい旅程に加え
大変な曲目はなかったけど
とても充実した時間でした。

ビールも飲めなくなるほど
疲れきっていますが。
(いやこれでも飲んでない方なんだ)

中南米はこれで終わりだけど
治安が悪いとか高地とか
いろいろと脅されていたけれど
私はどこでも対応して生きていけるらしく
行く土地行く土地どこも普通でした。
それよりもその土地で生きている人の姿の
ほんの一部を見れるのも
旅の楽しい一面

 

雅楽でも
現代曲でも

大抵の人にとって
未知の音楽だけど
まして外国ではさらに。

そのすばらしさを
伝えるには
良い演奏をするしかない。

笙の魅力を
伝えるには
特に外国では
雅楽の演奏も
欠かせない。

 

今回の企画の大きなテーマは
笙のソロの演奏会を行う事。
今までは雅楽であったり
箏とのDUOであったりでしたが
今回は真鍋尚之が前面に出て
演奏会をすると言う企画。
海外でのソロリサイタルが重要な骨格。
日本ではある程度雅楽という物が知られているので
(海外の全く未知の世界と比べてという意味)
笙だけの演奏会も成り立つが、
海外での場合、やはり雅楽を説明する必要がある。

 

そういう意味では
今回のプログラムは
理想的な組み合わせだと思う

30分ほどの笙・篳篥・笛での
雅楽のえんそうだが
管絃の曲があり
歌があり
舞楽吹があり
雅楽のひととおりの
ジャンルや拍子など網羅する
とっても充実した曲目

そして今回同行してくれた
強力な音楽家と
また有能なアシスタントも兼ねた
2人が助けてくれたおかげで
このプログラムとツアーを遂行する事が出来ました。

現代曲は昨年のリサイタルと同じような曲目
40分ほどにコンパクトにしましたが、
大変さはリサイタルと全く同じ。

特に今回は
川島素晴《手遊び十七孔》
をメインの曲目に

そして
オーケストラとの共演も2回
拙作
真鍋尚之 《鎮魂協奏曲》笙と弦楽オーケストラのための
も演奏しました。
(もともとはこの曲が1番の目的だったのだが)

協奏曲だけでも大変なのに
ソロでの演奏はリサイタルと変わらず

そして、雅楽の曲も盛りだくさん。

 

 

地球の反対側まで行って
それから裏側まで行って

高地に行って
低地に行って

夏から冬に

2800メートルでも
0メートルでも

30℃でも10℃でも

音楽があればどこでも
生きていけました

 

そんな過酷な移動環境なので

もう少し楽な無難なプログラムにしようと

考えた時もありましたが

 

もっとも厳しい曲目を選択して

もっともやりたい事をやって

良いプログラムを組みました。

ひとつも妥協なく。

良い演奏してきました。

 

 

私の身体はぼろぼろですが
本番はしっかりとつとめてきました。

若い時の苦労は買ってでもしろ
と言いますが
(若くない私ですが)
本番は買ってでもします。

音楽家にとって
どんな練習よりも

本番が全てです

 

そんな訳で

私は

転んでも

ただでは

起きません

もういい加減疲れました

これ以上の気力はないのですが

またいつか・・・

考えられないな

 

日本に帰ってから
その夜10時間寝て
翌日微熱で倒れて
4時間寝て
その夜9時間寝て

よっぽど疲れていたんだなぁ

 

そして1日休んだ9日には
奈良県橿原市での演奏

奈良県橿原神宮での演奏も終わり
一連の
中・南・米・日ツアーもこれでひと段落。

本当に大変な日程と地域と
そしてプログラム。

でも本番の舞台と
旅の演奏は
音楽家としても
人間も成長させてくれる
貴重な機会でした。

一週間休んでも
まだ疲れは取れず

これだけ疲れていると
時差ぼけにもならないらしい。

来週は福島県白河市での
《影向のボレロ》

その中で
拙作《鎮魂協奏曲》の2楽章のオーケストラ版と
その前の部分のオーケストラの新作も初演されます。

そろそろ準備を進めないといけないんだけど

ちょっとまだ虚無感が抜けず
燃え尽き症候群のようになっています。

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