峙;そばだつ、まっすぐ立つ

対峙;山などが、向かい合ってそびえること。

 

笙は1300年以上前、中国から日本へ渡来した。
1300年前は同じ楽器であった笙。

中国では17管の笙(Sheng)の他に21管・36管・低音笙などへと変遷し様々な音高や音の配列・キーを備え、運指テクニックさらには呼吸のテクニックも幅広く発展した。

一方日本の笙(Sho)は当時のまま、雅楽の楽器として洗練の道を歩んで来た。

2012年は日中国交正常化40年の年でもある。

日本と中国、笙と中国笙、ふたつの国・楽器が互いを尊重しながら対話し新たな世界を築いていくことを願い「対峙」と題した。

このふたつの国・音楽をドイツの作曲家が橋渡しする。

 

„峙-sobadatsu“ herausragend

„対峙-Taiji“ zwei herausragende Berge stehen sich gegenüber. 

 

Zwei besondere Welten begegnen sich mit großem Respekt füreinender.

2012 ist das 40. Jubiläumsjahr der Normalisierung der diplomatischen Beziehungen zwischen Japan und China.

Zwei herausragende Musiker beziehen mit ihren ungewöhnlichen Instrumenten Komponisten aus Deutschland in ihr Projekt mit ein.

 

今日この場に居合わせた皆さんは中国の笙がいかに素晴らしい音楽性とテクニックを兼ね備え、我々日本人が到底太刀打ちできない素晴らしい文化を持っていることを知らしめるでしょう。

しかし、富士山とエヴェレストのどちらが優れているかを比較することがいかに無意味なことか承知のごとく、日本の笙は中国の笙も太刀打ちできない何かを備えているのです。日本人である私にはそれが何かは解りません。ただ、そのことを私に教えてくれたのが吴巍でもあります。

吴巍との出会いは2009年サントリーサマーフェスティヴァルでウンスク・チンの中国笙とオーケストラの作品を演奏するために来日し、以来の付き合いである。

1970年代より笙のために作品が作られるようになったが、90年代には一時休止しているように私には思える。しかし、2000年以降、とりわけこの10年、若い作曲家が斬新な試みとともに笙の可能性を飛躍的に発展させてきた。

吴巍の演奏を初めて聴いた時、私は唖然とした。私が10数年にわたり築きあげ、誰にも追随できないと思っていた事を、ごく当たり前のごとく行っていたのだから。

だが、彼も私が感じたことと同じ事を私に対して感じていたようだ。

かくして私は彼に雅楽を教えるようになり、私は彼から中国笙の技術を学ぶようになった。

これこそが私の考える「対峙」である。

(初演のプログラムより)

Sho, Sheng
笙、中国笙

Duration/Dauer 14:00

First Performance/Uraufführung/初演
2012.12.25  真鍋尚之笙リサイタルVol.7 対峙
笙;真鍋尚之 中国笙;Wu Wei

Performances/Aufführungen/再演
2014 Berlin

真鍋尚之「対峙II」 (初演)
Naoyuki Manabe “Taiji II” für Sho und Sheng (Uraufführung)
真鍋尚之(笙)Naoyuki Manabe(Sho)
吴巍(中国笙)Wei Wu(Sheng)

楽譜;全9ページ 3,500円+税
Score; Taiji II
9 Page, 3,500JPY+Tax

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