同じ雅楽演奏団体で20数年に渡り共に雅楽を演奏してきた真鍋尚之と豊剛秋。
真鍋尚之は西洋クラシック音楽系の前衛音楽である現代音楽を、
豊剛秋はジャズやブラックミュージックの演奏を通じて楽器の可能性を広めてきた。
2017年より二人は雅楽の演奏を通じてお互いの音楽性を高める活動を続けている。
活動内容
笙二管による《調子》の退吹(おめりぶき;二管がずらして追いかけながら吹く奏法)による演奏。
雅楽の歌物の演奏。
現代音楽とジャズという全く異なる個性を持つ笙の超絶技巧を対比させる演奏。
笙という非常に魅力的な響きを持ちながら、ともすると単調になりやすい音楽を、様々な視点から光を当て、多様な音楽性を引き出すプログラムを構成した演奏活動を行っています。
過去の演奏
『日本芸能探訪』 響演 第八回 雅楽「笙」(2019.03.10)
プロフィール
真鍋尚之
洗足学園大学卒業(専攻−作曲・声楽)。東京芸術大学邦楽科雅楽専攻卒業。
第1回国立劇場作曲コンクール優秀賞(1位)、東京・邦楽コンクール第1位など作曲及び演奏での受賞多数。2000年より笙という楽器の可能性を追求したリサイタルを開いてきた。2003年のリサイタルは読売新聞における年間ベスト5に選ばれる。
2011年〜2012年文化庁文化交流使としてドイツを中心に12ヵ国30以上の都市で活動。ソロを中心に50回以上の演奏会を開いてきた。帰国後も定期的にソロをはじめアンサンブルなど世界各地の音楽祭にも出演。また雅楽の古典をヨーロッパに紹介する企画をオーガナイズしている。
豊 剛秋(ぶんの たけあき)
1000年来、代々 笙を家業とする雅楽の家系「豊家」に生まれる。
笙、歌、舞、琵琶の他、ピアノ、ヴァイオリンも修得。
宮内庁楽部楽師養成課程修了。早稲田大学社会科学部卒業。
古典演奏の他、クラシックやジャズ、そして自身が最も敬愛するブラックミュージックとの融合など、雅楽の可能性を追求する活動にも意欲的に取り組んでいる。
現在、宮内庁式部職楽部楽師。重要無形文化財保持者。