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2007/08/12

“Aus meinen Tr??nen sprie??en”「私の涙から」

シューマン作曲「詩人の恋」Dichterliebe
ハイネの詩に付けられた16曲からなる
歌曲集「詩人の恋」の第2曲。

Aus meinen Tr??nen sprie??en
Viel bl??hende Blumen hervor,
und meine Seufzer werden
Ein Nachtigallenchor.

私のあふれ出た涙から
沢山の花が咲き出した
そして私のため息は
ナイチンゲールの合唱となる

Und wenn du mich lieb hast,Kindchen,
Schenk ich dir die Blumen all’,
Und vor deinem Fenster soll klingen
Das Lied der Nachtigall

かわいい人、きみが私を愛してくれるなら
このすべての花を贈ろう、
そしてきみの窓辺には
ナイチンゲールの歌が響くであろう

う~ん・・・
美しい詩ですが・・・
ある意味・・・○○○○○○・・・

私のことを愛してくれるのだったら
私の「涙から咲いた花」と
「ため息から生まれたナイチンゲールの歌」を
お礼にあげよう・・・

って・・・
そんなもん押しつけられても・・・

まぁ「私」にとっては
これほどかけがえのないものは
無いのですが・・・

「きみ」が「私」のことを愛してくれるのだったら
「きみ」にとってもかけがえのないものに
なるのですがねぇ・・・。

という訳で・・・!?
私この「詩人の恋」
最初からこの恋愛は
成就していないものと見ます。

6曲目までが愛の賛歌であり
7曲目に失恋・・・
という解釈はありますが

私は1曲目から妄想の世界に思えてならないのです。
失恋の後の複雑な心境を歌っているような。
いや、それはシューマンの解釈なのかも・・・。
だからこそこういう美しくも異常な音楽になるのです。
表面的には限りなく美しいものを讃えつつ
本当の心の中はまったくそうではない。

という訳で
2曲目はつづきます・・・

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