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2007/09/08
シューマン作曲「詩人の恋」Dichterliebe

ハイネの詩に付けられた16曲からなる
歌曲集「詩人の恋」第4曲
Wenn ich in deine Augen seh’
きみの瞳を見つめる時

Wenn ich in deine Augen seh’
so schwindet all mein Leid und Weh;
doch wenn ich k??sse deinen Mund,
so werd’ ich ganz und gar gesund.

Wenn ich mich lehn’ an deine Brust,
kommt’s ??ber mich wie Himmelslust;
doch wenn du sprichst: ”Ich liebe dich!”
so mu?? ich weinen bitterlich.

きみの瞳を見つめると
私の悲しみや苦しみはすべて消える。
(しかし)きみの口にキスをすると
私はまったく健康になる。

きみの胸にもたれかかると
私の元に天上の喜びがやってくる
しかしきみが「愛している」と言うと
私はひどく泣いてしまう。

音楽の友社 新編 世界大音楽全集 シューマン歌曲集I
詩の内容の通り曲は単純な
A(ab) B(a’b’)の二部形式である。

一見してちょっと判りづらいのだが

一段目と三段目は
一段目の三小節目を長い音符にして
四小節目の16分休符を付点にすればそっくりである。

また
二段目と四段目は
二小節目の二拍目の裏(so werd’/so mu??)
以降四度低くすれば
同じ旋律になる。
普通楽譜を読む場合、書いてあるものに対しどうなっているか
を注目するのが普通である。

しかし私は作曲家としての性(さが)か・・・
なぜ、こう書かなかったのかというものに着目する。
そうすると様々な疑問が見えてくる。
なぜ”wenn”の位置はすべて違うところにあるのか?

なぜピアノ伴奏が和音を刻む形は二小節目のみ違うリズムなのか?

なぜ: ”Ich liebe dich!” 「愛している」、
がとても悲しく
so mu?? ich weinen bitterlich.私はひどく泣いてしまう。
の部分は明るく長調に転調しているのか?
つまり、普通だったら(私だったらこう書く)
というものを作ってみて
なぜそちらになったかを考えるのである。

と言うことで・・・
上の疑問を解消した楽譜を作るにはちょっと時間がかかるので・・・。
今日はこの辺で・・・

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