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2008/04/02
10日ほど前に届いた
ポリーニ・エディション=12枚+ボーナスCD1枚
ベームのブラームス交響曲全集=3枚
ヴンダリヒ全集=7枚

もちろん最初に聴くのは
ポリーニ=ベーム「皇帝」!!

すみません
モーツァルト飛ばしました・・・。
3月9日に買ったポリーニ=ベームの
ブラームス・ピアノ協奏曲第1番は
毎日一回以上は聴いている。。。

1979年、ベームが85歳とは思えない
凄まじい演奏をしている。
対するポリーニもさらに輪をかけて素晴らしい。
ぎりぎりのところを攻めていく。
ポリーニのこの演奏は前へ前へと突き進んでいく。
もう少しで破綻をきたすところまで
ぎりぎりを突いていく。
それを85歳のベームも受けるのではなく
ぎりぎりでしのぎ合うのである。

まぁ、このCDに関してはまた書く事として・・・
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」
1976年6月の録音。
ブラームスからさかのぼる事3年。
この二人の初共演はいつなのだろうか?

だいたいベートーヴェンの交響曲はよく聴くが
ピアノ協奏曲なんて(すみません)ほとんど
聴かなかったのだが・・・
最初の序奏のソロからもの凄いスピードで弾き始める。
それに応えるウィーン・フィルも鋭いパンチが効いている。
ポリーニのピアノがオーケストラの音を引き出しているような
緊張感で第一主題へとつづく。
後半に行けば行くほどポリーニの血圧は上がっていき!?
前へ突っ込んでいく感覚は大きくなっていく。

この「突っ込んでいく」というのは
決して「走っている」というのとは違うのである。

前へ前へ行き決めるべきところでためてはいる、

ベームの指揮も長いゴムをめい一杯引き
ピンポイントでビシッと当てる

この「間」と絶妙の「呼吸(いき)のあった演奏」が
たまらない。

in Tempoの中の究極のルバート

これがもの凄いエネルギーを湧き起こし
オーケストラと共に何倍にも膨らんでいき
凄まじい集中力と迫力、
そして鋭い切れ味を出している。

このルバートは作られたものではなく
とても自然なのである。
それはまさしく呼吸しているスピードに等しい。

それにしても
攻めて攻めて攻めまくる時や
攻めきった後の引いてくる感じ、

どこにも、今、息を吐いている
今、吸っている
と言うのが感じられる。

だからこそ一緒に息をしてしまい
その音楽の中に入り聞き入ってしまう。
何度聴いても飽きる事がない
この絶妙の二人のバランスは
3年後のブラームスで
さらに何倍の緊張感と完成度を上げている


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