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2016/08/28
昨年の秋
他の海外公演の準備をしている11月
ロシアの聞いたことのない地からメールが届いた。
2016年9月に開催される
クラスノヤルスク国際室内楽音楽祭「アジア・シベリア・ヨーロッパ」
というのに招待したいと。
どうやら私のホームページをみて連絡してきたらしい。
たまには仕事に繋がるホームページ。
なんでも
「最初の音楽祭にはイタリアだけからの演奏家が参加しましたので、
音楽祭が「シベリア・イタリア」の名前で行いました。
しばらくして、イタリアだけでなく、ドイツ、スペイン、オーストリア、ポーランドといった
ヨーロッパの国からの演奏家が参加し始め、「シベリア・ヨーロッパ」の音楽祭になりました。
去年から中国の哈爾浜市交響楽団が参加したおかげで、「アジア・シベリア・ヨーロッパ」の音楽祭になりました」
ということで今回で15回目になるかなりの大々的な国際音楽祭のようだ。
なんで私の名前がひっかっかったのか
もしかして3年ほど前にもエカテリンブルク国際音楽祭にも参加したし
モスクワやサンクトペテルブルクでも数度演奏したし。
そんな関係かなぁと。
行ってみたら聞いてみよう。
そしてもちろん快諾。
ソロで演奏するのかと思ったら
何と弦楽オーケストラがあるから一緒に演奏できるとありがたいといわれて。
いくつか思いつく弦楽オーケストラと笙の作品を挙げてみたのですが。
誰かに書いてもらった方が良いのかなぁとかなやみつつ
ん?
そういえば
わたくし
作曲家だ
長年オケの曲書きたかったんだ。
弦楽オケだけど
これなら書けば確実に演奏してもらえるし
このチャンスを逃す手はない。
私が書く!
言ったのでした。
それから続く
産みの苦しみ
作曲の苦しみ
曲は3楽章からなる協奏曲にすることにしました。
6月始めに楽譜が欲しいって
演奏9月なんですけど
7月が演奏旅行で
8月が夏休みだから
6月練習するって。
そういわれても
書けないのが作曲家の性。
とりあえず1楽章だけ書き上げて煙に巻くことに

6月6日に何とか書き上げました。
そして
2楽章は
苦しみに苦しみ抜いてやっと
8月6日完成。

そして残る3楽章
この時には何にもなかった・・・
しかし無理矢理書き進め
8月20日
祝完成

当初考えていたより長く
25分ほどの作品になりました。
そして完成から仕上げをし
練習に取りかかったのが22日から
ちょー超絶技巧続きなのですが
実質5日間ほどでだいたいできるようになりました。
まぁできるようになったと言っても
何回かやるうちに時々成功するくらいで。
あと一週間で精度を上げて
出発前には確実に出来るようにして
さらに音楽的に磨きをかけていけないと。
でもこの作業は
作曲の苦しみから比べたら
努力と時間さえあれば着実に進むことなので
精神的には百万倍楽になりましたね。

あと出発前に練習時間を削って
楽器を調律しないといけないという
またこれもストレスなんですけど。
とりあえず
出発まであと一週間。
初演は抜粋で9月8日
オープニングコンサートで
11日に全曲です

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