2022/04/16

ここまでの悲劇は

これから起こる事に

比べれば

本当は

些細なこと

あった

こと

わかる

あろう

 

演奏会を終えホテルに戻った

咳がやや出ていたが

喉が痛いということもなく

軽く風邪ひいたのかな?

と思っていた。

幸い部屋にはバスタブがあったので

乾燥しているしお風呂に入って

しっかり温まって寝よう

思っていた

その時

急に寒気がして

ガタガタ震え始めた

ガタガタどころではない

ガクガク

痙攣のように

窓際にあるヒーターに身体を押し付け

それでも震えは止まらない

寒いという感覚はそんなにないのだが

とにかく震えが止まらない

しばらくヒーターに背中を押しつけ

やっと震えは止まった

身体を温めなければと

お風呂に入った

 

もう確実に熱が上がっている事は間違いない

体温計がないので何度か分からない

でも節々が痛いということはないので

だいたい私の場合38℃を超えると節々が痛くなる

それほど酷くないだろう

 

しかしこの熱と咳と喉の痛みは

もうどうしょうもないほど

翌々日の昼(11日)にブザンソンに行かなければならないが

これは無理だろう

そして本番(14日)

これまでにはなんとかなるかな?

でもコロナだったら

私にはコロナではないだろうという確信があった

・乾燥していたので喉が痛い時があったがすぐ治った

・そんなに熱が高くない

・喉の痛みもそれほどではない

・前日に雨に濡れたからそのせいだろう

など

それにしてもフランスに来て日本との違いはマスクして無いくらいの違いではない。

もう完全に忘れてしまったのかくらいみな気にしていない。

話する時マスクなしでやたら近いし。一度外したらもう付けない。

そんな人達の中で私はまだしていた方なのだが。

マスクを外したのは食べる時と練習・本番の時だけ。

練習終わればすぐにマスクしてたし(他の人は全くしてない)

本番の時も楽屋や片付けの時は常に付けていた(他の人全くしていない)

もう最近罹ってるからまたすぐ罹らないと思っているんだろうなぁくらいに思っていた。

でもなぁホテルの朝ごはんとか、前の人の後に消毒してる感じはないし、

ビュフェでも今まで通りだし。

しかもパンだから手で食べるんだよなぁ。

なにも食べない訳にはいかないし。

 

朝まで咳と熱で一睡もできなかった

一睡もできない理由は体調だけでない

今後の演奏会と旅行の日程の心配もあるから

私のせいで演奏会が中止になったらどうなるのだろう。

 

まずは保険を確認した。

海外に行く時に結構どうするか悩みコストも高いのが保険。

クレジットカードに自動的に保険が付いている事を知らない人が多いと思うけど、

三井住友カードのゴールドカードに付いている保険は

海外旅行の疾病にも対応しているので海外に行く時に保険入る必要がない。

 

6〜7年前に酷い風邪をひいた時に続いて2回目の利用。

電話代掛からずに日本の窓口?に繋がり

病院探してくれて、病院までの交通費も出してくれる。

そして今回は通訳まで。

電話だけど。

ドイツ語ならなんとかなるけどフランス語と英語だともうどうにもならなくて。

本当にありがたい

 

各国に通話料無料の窓口があるのだか、

今回私はインターネット接続はあるけど

電話はない。

日本に連絡してそこからかけてもらう事にした。

パリ、日曜日早朝4時、日本午前11時

コロナでも治療費や通院費、隔離施設の料金まで対象って事がわかりまず一安心。

 

ホテルの住所を伝え、近いところで日本語のわかるところを探してもらったけど

そもそも日曜日で開いているところがない

アメリカン・ホスピタルというところが日曜開いているそう

月曜なら日本語の分かる医師がいるけどって言われたけどそこまで待てない。

情報収集

・フランスでは薬局で抗原検査をやっている(20ユーロくらい)

・自分でやる抗原検査は4ユーロ弱で薬局で簡単に手に入る

まずは抗原検査してみよう。

まだ朝7時

薬局を調べる

日曜日は交代でやってるみたい

近くでやってるって言われたところやっていない

適当に歩いて行ったらあった!

Antigen Testっていったらパスポートって言われて

持っていないのでSelf Testって言って買って戻ってきた

そうこうしているうちに通訳を探してくれている。

同行ではなくて電話で対応してくれる人。

でも電話ないから笑

Whats Appでも大丈夫な人探してくれた!

そしてTest

ん???

Tのところに線が出ればPositiv(陽性)なのですが

すごいうっすら

これは分からない・・・

もう一度薬局で検査してもらうのか

聞いてみるのか

保険会社から病院とも連絡取れたようで

行っても良いとのことで行く事にした。

 

タクシーを呼んでもらって30分

救急受付行けって言われてもフランス語でなんっていうんだ?

タクシーの人が門の前まで行ってくれたけど

門が閉まってる

インターフォン押しても鳴らない

ピンチ

・・・

勝手に開けて入れた笑

もういちいち通訳の人に電話してその辺に居る人と話してもらいました

救急受付には着いたけど…人が居ない… 

その辺に居る人に電話渡したら英語しか分からないく。

もう1人いたので聞いたら日本人助かった

自分がコロナかも知れないので離れて座りましたが(ありがとうございました)

 

さぁて結構すぐに呼ばれて看護師からいろいろ質問を。

熱を測ると…だいぶ良くなってたので37℃前半くらいかと思っていたら38.6℃。

これをみて一番ショックだった・・・

じゃぁ夜中何度だったんだろう?

酸素飽和度は98%。

尿検査するとか言ってたけどもう分かったから必要ないと

そして抗原検査の写真を見せるとたぶんこれはポジティブだろうねって。

がっくり肩を落とす私の背中をさすって慰めてくれました

もう私の中では100%ポジティブ。。。

 

さてしばらくして診察室に。

こっちはベッド見たいなところに乗っかって背もたれ上げてくれて

くつろいで待ってます。

待ってます

待ってます

って来ない

 

1時間近くしてやっと来た

もうコロナって決まってる感じ

5日間の業務停止書類作ろうかとか

ってこの医者も目の前にコロナ患者(と思われる)いるのに無防備

もう日常であまり気にしてないのかな

待合室も一緒だし

消毒する気配もないし

私は手で触れないようにしてたけど

書いたりするしなぁ…。

医者も時々鼻マスクで、

時に外して通訳と会話

そして後でPCR検査して結果は今日中に分かるって

去って行った

 

そしてPCRの看護師が来て心構えはできてるか?

と聞かれたので

のーーーっ

って答えました

右と左の鼻どっちが良い?

って聞かれたので どっちもやだ

って答えました

 

そしてそんな私の返答もにこやかに聞きながら着々と準備は進んでいく

仕方なく左と答えた私

ぐりぐり

ぎゃーやめろ

いたい

ぐりぐり

おい

ぐりぐり

まだやるか

ぐりぐり

あ”・・・っ

い”だい”

 

そして看護師はにこやかに去って行った

 

終わった後は会計、

と言っても保険会社がキャッシュレスの手続きをしてくれたので支払はなし

(えー三井住友カードの販売員ではありませんが・何度も言います、

これゴールドカードに自動付帯、年会費払っていれば良いだけの保険なのです)

 

そして病院出たすぐ前の道でタクシーに乗りホテルへ

往復のタクシー代60ユーロも保険の対象

ホテルに戻ったのが16時これからが大変

連絡をしなければ

まずは代役

主催者に報告して代役の日程が空いているか確認

私の翌日のブザンソン行きの電車やホテルのキャンセルやこの後の滞在先など

このイヴェントがキャンセルになることはなんとか避けたい

(そして奇跡の連続へ続く)

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