2019/04/10
昨年リサイタルをして
中南米で
思う存分演奏して
念願の笙と弦楽のための協奏曲《Requeim III》の全曲演奏も実現し
その後の橿原でも、
白河では小編成ながら管絃打のフルオーケストラの作品を演奏し
今できること
今やりたい事
を全てやり尽くして
明日事故に遭っても
(ちょっとリサイタルのあそことあそこをつなぎ合わせて
ここをこうしてあれもこうして・・・とかありますが)
何の悔いもなく
人生全うできると
思い始め
この先どうやって生きていこうと
人生のあてを失っていた今日この頃。
久しぶりに練習をしようと
まだ出来ないInventionを吹き始めました。
(いや、これがまだできない事は悔いにはならないのです
いずれ誰かが出来るようになるだろうから)
そんな練習の合間に
ちょっとYouTubeをみていたのです。
すると
そう
去年の6月にシンガポールで演奏された
《呼吸III》
の映像が出て来たのです。
4:53
この曲初演の時は7分弱でした。
抜粋なのかな?
と・・・
なんだこれは
すごいぞ
いや
速い
世界記録を一気に更新
いや
すごいのはそんな事じゃないんだ
完璧なテクニック
流れるようなフレーズ
それでいて随所に遊び心があって
私とは全然違う演奏だけど
もの凄く音楽性が際立つ演奏。
私よりも何倍もすばらしい演奏。
そんな演奏をしてくれる作曲家になったんだと。
感無量。
私出来る事なら自分で演奏したくないんです。
上手くできないから。
でもこんな風に演奏してくれる人がいるのなら
もう明日事故に遭っても安心だ。
私の大切な作品達はきっと成長して行くことでしょう。