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2019/04/08
唐辛子が好きだった時がある。
最初はほんのちょっとでも
とても辛くて食べられなかったが
その味を覚えていくと
どんどんエスカレートして
ちょっとでは満足できなくなって
どんどん刺激を求めていくようになる。
幸せ
ほんの少しのことでも幸せを感じていたのに
少しでは幸せという事に気がつかなくなってくる。
(そして自分は不幸だと思い始める)
舞台に立つことが出来たり
良い演奏に出会う
それだけで幸せなのに
もっともっとと求める向上心は必要な事だけど
小さな事でも幸せを噛みしめるようにしている。
どれだけたくさんの幸福があっても
満足できなくなるような中毒にはならないように。
モルヒネは最初は少量で痛みが緩和されたのに
だんだん効かなくなってくるという。
幸せなのにそれだけでは満足できなくならないよう
世の中には食べるものも無いのに
食べる物があるだけでありがたいと思いなさい
というのは現在の日本の社会にとってはナンセンスだ。
もっともっと向上したい
というのとはまた別に
中毒で麻痺してしまわないよう
良い音楽をひとつひとつ噛みしめて
幸せを噛みしめていけるようになりたい。