2017/08/19

動きから

身体から

音が見える

 

8月初め
私の口から
ふと出て来た
ことば

11月10日
GINZA SIXの能舞台で

≪舞う≫ 修験と巡礼の道

 

で能楽師の津村禮次郎の舞台に
音楽担当として曲を創り
笙を演奏するのだが

この振付を担当するのが
小㞍健太さん

私はこの方を
存じ上げなかったが

8月初頭に
打合せをした時に
少しだけ

「動き」を見せてもらった

私は
オペラやオーケストラなどは好きだが
バレエというものにはとんと興味がなかった
現代舞踊というのはなかなか面白いと思いつつ
それほど深く関わる事もなかったし

自分自身雅楽の舞を舞うが
能や歌舞伎、或いは日本舞踊など
その他の舞・踊りなどには
あまり興味がなかった。

そんな私自身の不勉強のせいで
無知の世界であり、
舞・踊・バレエ
とどの様な音楽を共に創っていくのか

不安ではあった。

しかし

その「動き」を見せてもらった瞬間
私には
「音」が見えた
それは音楽が見えたのでも音楽が聞こえたのでもない

少なくとも
この小㞍さんがただ者ではない事だけは理解できた。

8月19、20日と
ソロのリサイタルを行うとの事で

http://www.art-it.asia/u/HaraMuseum/te4QG7HRObBDhvoWAgkX

これはなんとしてでも見なければと思ったのだが
チケットはすでに売り切れとの事で
(当日券は出るようです)

無理を言ってゲネプロを今日見せてもらいました

品川にある原美術館
こういう空間があるというのも知らなかったが
この一角にある庭を望むホールで
客席はわずか50席ほど

こういう空間を見るたびに
ヨーロッパで
小さな場所で
どんな事をやっても
良ければ受け入れてくれる
そんな場所は日本ではあまりないのかも知れないが
そう言うのを思い出す

パフォーマンスはおよそ40分ほど
これをたったのひとりで行うのは
ものすごい体力がいるのであろう

ということは
ここではたいした意味は持たない

関節のひとつひとつに
意思があり

そう、
背骨にも
ひとつずつ関節があり
(これは関節というのかどうかはよく知らないが)
そのひとつずつが
意志を持ってコントロールされて
筋肉を動かし
身体の外の空間へと抜けていく

関節と筋肉の角度は
常に意識され解き放たれていく

こう書くと
とても様々なテクニックを持っているように聞こえるかも知れないが
テクニックは単語であり
身体の動きは文章となり
しなやかに流れていく

自分なりに
音が見えた
と言う現象を
この様に
解剖してみたが

なにか
よく分からないけど
すごい

って人に
また出会えた気がする

これからどんな音楽を創っていくのか
まったく未知ではあるが
なにか創造意欲をかき立てるなにか
を感じてワクワクしている

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