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2008/01/28
今日、HMVで注文していたCD2枚が届いた。

本当は4枚頼んだのだが
入荷が遅れまずは2枚。

マウリツィオ・ポリーニの
ストラヴィンスキー「ペトルーシュカ」からの3章
プロコフィエフ「ピアノソナタ第7番」ほか

ロストロポーヴィッチ
ショスタコーヴィチ「チェロ協奏曲第1番」
オイストラフ
ショスタコーヴィチ「ヴァイオリン協奏曲第1番」

この2枚。

まず今日はポリーニ

ストラヴィンスキー「ペトルーシュカ」からの3章
プロコフィエフ「ピアノソナタ第7番」
が1972年
ウェーベルンVariationen
ブーレーズ「ソナタ第2番」
が1978年の録音である。

もともとプロコフィエフの「戦争ソナタ」を探している
うちに巡り会ったこの録音。
iTunes storeでわずか30秒聴いただけで
一音惚れ。
でもプロコフィエフだけダウンロードできずに断念していたのです。
私の遙か昔・・・
20年も前の頃の記憶では
ポリーニとは
ショパンコンクールで一位になり
・・・その時に同時で一位だった
今の大家の誰かは・・・
著しい活躍をし・・・
しかしポリーニは受賞後
演奏活動を10年くらい休止し
再会してすぐの録音がこの
ストラヴィンスキーとプロコフィエフだった
・・・ような・・・

どなたか知っていたら訂正して下さい。。。

80年代はベートーヴェンのレコードを
次々にリリースしていた記憶がある。
まったく聴いたことがないが。。。
それにしてもペトルーシュカもそうだが
プロコフィエフのソナタも
最初の一音からもの凄い音で迫ってくる。
これはどう言葉で表現したらいいのだろうか?
心が張り裂けそうな
緊張感
・・・
とにかくどんなテクニックがあろうとも
そこに曲に対する思い入れや
情熱がなければ
あのような張り裂けるような
生きるか死ぬか
そんな緊張感のある音は
出てこないはずである。
ある意味狂気じみたこの演奏
それはC.クライバーや
シューマンの音楽につながる
ものを感じる。

第3楽章。
私は弾けないなりにさらっていたので
いちおうはよく知っているつもりである。
この技巧的で無機質になりがちなこの楽章を
とても色鮮やかに弾ききっている
これこそが私の求めていた演奏である。

彼の他の演奏を聴いたことがないので
未知の部分も多いのだが
私が感じるのは
とにかく感情を全て音に凝縮し
密度の濃いい音を出していく
この計り知れないとてつもない
エネルギーはどれだけのものなのだろうか?
それがピアニッシモの中にも埋め込まれているのだ。

そして息の長いフレーズ感。
この7拍子の機械的なリズムの中で
微妙に揺らすテンポ感は
決して技巧だけに走らずに
自然な呼吸のままに動いていることの証である。

人を惹き付ける音楽とは
どんな完璧なテクニックを
持っているかではなく

一音にかける
どれだけの思いがあるか

それが強いメッセージとなり
人をとらえてやまないのだろう


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