2009/03/25

その頃の私の
もっぱらの喜びは
少ない小遣いを貯めて
演奏会に通う事と
CDを買う事であった。

横浜から電車を乗り継ぎ
秋葉原まで行き
石丸電気の
クラシックコーナーへ行き
お目当てのCDの輸入盤を探す事。
今でもそうだが国内盤より
かなり輸入盤は安かった。

今でこそ国内盤の
廉価版があるが
当時は安く買うには
輸入盤だった。

そしてもう一つ。
銀座のヤマハまで行き
スコアを買う事。

気に入った曲のスコアを手に入れ
曲を流しながら
楽譜を追っていく。
これはもう中学生の頃からの
曲を聴く楽しみ方だったが、
高校生になると
オペラのスコアを集め出すようになる。

RICORDIの楽譜は5000円位して
かなり高級感があったが
それでも奮発して
ヴェルディの「運命の力」と
「椿姫」は持っている。

それに対して
DOVERの楽譜はとても安く魅力的でった。
ワーグナーの楽譜は3000円位で買えた。

ちょうど高校生の時
ベルリン・ドイツ・オペラの
ワーグナー「ニーベルングの指輪」全曲
の日本初演があり
それを聞きに行って以来
ワグネリアンになった私は
ワーグナーのCDと楽譜を
買いあさるようになる。

といってもそんなしょっちゅうは買えませんが。

でも当時は
CDが買えなくても
年末のバイロイトの放送を
カセットテープに録音して
それで楽しんでいたのも多い。

CDやテープをかけながら
指揮をしながら
楽譜を追っていく。

楽譜の書き方や
オーケストレーションや
楽器の音域や特徴などは
こんな事から自然と身についていった。

私の音の憧れは
常にオーケストラにあった。

そして、やはり
聞いているだけでは満足できず
オーボエもあるので
オーボエパートも吹いてみる。

カラオケだけでは満足できず
そうだ!
アマチュアオケに入ろう!

って事で
当時毎月欠かさず買っていた
「音楽の友」に団員募集の記事を見つける。
高校二年生の頃だろうか?

そんな訳で
私は無謀にも
都内のアマチュアオーケストラへ
入団する事になる。
部活は毎日だけど
オーケストラは週一回。
これならできるだろうと・・・。

それにしても
今思えば
アマチュアなのに
いっぱしにプロ気取りで!?
オーケストラ風いじめをする人も居た。
そんなところまねなくてもいいのに。
楽しくやりつつ
お互い高め合えるようにすればいいのになぁ。
まぁ確かに私も独学で上手くはなかったので
しょうがないですが・・・。
でもどちらかというと
高校生という事で結構かわいがってもらった
方が多かったかなぁ。
私にとっては
憧れのオーケストラの中で
音が出せて
楽しい時間でしたね
周りの人は不快だったようですが・・・。。。

私にはいまだにこの
下手な人がいるから不快だとか
足を引っ張られるとか
そういう感覚が理解できない。

私も一応プロの演奏家として
雅楽を演奏しているが
一緒に演奏する仲間は
初心者から上級者まで
いろいろいる。
そんな中で
出来ない人は出来るように
導いてあげればいいのであり
うまくいこうがいくまいが
一緒に演奏する以上
仲間として信頼関係を
築く事さえできれば
それはとても有意義な時間を
過ごせているのである。
だから、私の周りには
いろんなレヴェルの人がいるけれど
それぞれの存在価値があり
とても仲が良く同じ時間を
共有する事が嬉しくてしょうがない。

集団になると
変なプロ意識や
ライバル心が生まれるのか
良くいがみ合っている光景を目にする。
合奏というのは相手を信頼して
その上でお互い助け合い
チームワークが生まれるものだと思う。

まぁ、そんなこんなで
話がそれたようなので・・・
この辺で。。。

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