2009/05/02

そうそう
思えば

良いものを聞いた瞬間
思わず拍手をしている事がある

昨日も
ゲネプロの間
舞台裏にいると
何とも心地よい
ホール中に響き渡る音色

私は無意識のうちに舞台上まで
引き寄せられ
聞き惚れていた。

最後の一音が
すっと終わると
私は
「をー~~」
とか何とか言いながら
拍手をしていた。

そもそも
私は一番嫌いな楽器は何か?
と聞かれたら間髪を入れずに
「胡弓」と答えるだろう。
日本の胡弓である。
それはしかし
モーツアルトがトランペットを嫌いだったように
私はまともの胡弓を聞いた事がなかったのかも知れない。

子供がギコギコと不快なヴァイオリンを弾く
何十倍も不快な音のする胡弓しか聞いていないのかも知れない。

大ホールいっぱいに響き渡る
胡弓の何とも味のある音色は
この日の独奏者、帯名さんの音楽性に他ならない。
私が生で聞けたのは終わりのほんの一分ほどだっただろうか?

その場に居合わせたのはほんの2~3人

その後の1000人を前にした演奏がどうだったかは
ここでどうこう言うものでもない

本番の実力が
その人の実力

という考え方もあるが
1000人を前にしても
2~3人を前にしても
確率で計るものではないので

ただ
お~すばらしい
と思って
無意識に拍手してしまう
そんな演奏に出会えるのは
また、その時々の偶然でもあり必然でもあり

「を~~!」

と、うなれる
そんな素直に音楽に入っていける
気持ちになっていたのでしょうか?

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