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2009/05/03

すっかりこの書庫も
放置しっぱなしになってしまったが・・・

そろそろ次へ進もうと思いつつ
どうしても先へ進めない。。。

シューマンの歌曲集「詩人の恋」
Im wundersch??nen Monat Mai
で始まるこの歌曲。

"wundersch??n"
という単語はこの詩を書いた
ハインリヒ・ハイネが初めて
この「歌の本」で用いた造語らしい。

wunder=驚くほど・びっくりするほど・奇跡的な
sch??n=美しい
まぁ合わせると
"この世のものとも思えない美しさ"

といったところだろうか?

しつこく直訳すると!?
"この世のものとも思えない美しい月の五月に"

4月下旬から今頃のすがすがしい季節は
何となくこのことばを思い出させる。

全16曲からなるが
Wikipediaを見ると
「第1曲から第6曲までは愛の喜びを、
第7曲から第14曲までは失恋の悲しみを、
最後の2曲はその苦しみを振り返って
歌っていると考えることができる。」
と書いてあるが
私にはそうはとうてい思えない。

特に、1曲目・5曲目・12曲目の
このII度から始まるというか
12曲目に至ってはこれは何度と言ったらいいのか・・・??
とにかくサブドミナントから始まる
この3曲の行方は・・・
とても
「愛の喜びと不安な気持ち」
を表しているような簡単なものには思えない。

4曲目を終えたところで立ち止まっているのは
この16曲の中に何か共通の仕掛けが隠されていて
それが詩と音楽と和声と密接に関わり合っている。
その関係を解き明かすためには
一曲ずつの分析を進めていくだけでは
不十分であり
全部を分析した上ですべての共通項を
見いださなければならない。

そんな事をしていたら
きっとこの曲の魔力に取り憑かれ
この曲のように精神が破壊されて
行くような気がしてならないが・・・。

はてさて
そんな事を考えている内に
最初の5曲の中にもいろいろなものが
また見えてきてしまった・・・。

また、取り憑かれそうな・・・

五月病になりそう。。。

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