2012/07/27
今日は
上野の西洋美術館に
ベルリン国立博物館展を
見に行ってきました。

って
行くつもりはなかったんだけど。

この展覧会をテーマにした
ドイツ語のクラスがあって
それに参加したら
最終日は実際に見に行く授業で

ちなみに
ベルリン国立美術館っていう名の
美術館も博物館もありません。

彫刻コレクション?と絵画博物館となんとかから・・・(ごめんなさい)
いろいろ集めてきたようです。

一番有名なのがフェルメールの上の絵です

私一年にて
しかももの凄い沢山ある
ベルリンの国立の美術館・博物館には入れる
年間パスをせっかく買ったのに
3~4回しか行かなかった・・・。

絵画館は行ってみたかったんだけど

でも、
わたし美術館行くとやたら疲れるんです。
そんなわけで
次にベルリン行った時は
必ず行こうと
その為にドイツ語のクラスを
取ったのですが
まさかここで行くとは思わなかった。

そんなわけで

わたしの今年の
共立女子大の
講義は水曜日で終わりました。

親はなくとも子は育つ

先生がダメだと生徒は考える

今年も恒例の
舞楽の装束を見せて
着せました

ちっちゃ・・・

ついでに前回見せられなかった
笛も披露してもらいました

小野照崎神社を借りて
小野雅楽会の装束の見学でした。

最後はみんなでお参りして

なんかぎゃるぎゃるしてるな

実際はこの三倍くらいいましたけど。

最初に授業した10年前は
授業するのつらくって・・・
いつも時間余ってたけど
最近は時間が足りなくって
全て中途半端だなぁ

さて、
長い前置きはこれくらいにしておいて

「芸術と金」
について

そうそう
ひと月ほど前に
文化庁長官に帰国報告をしたときに
宮内庁以外の雅楽の演奏家の厳しい?!現状を
話した時に
「文化庁としてもいろいろ助成したりしているけど
どうしたらいいのでしょう?」
というような主旨のことを聞かれた。

わたしにここで上手く取り入って
上手くお金を自分たちの方にまわしてもらって
良い思いをできるような
そんな政治力がわたしに備わっていたらなぁと
つくづく思ったけれども
お金があるからどうということではないと
いうようなことをなんだか熱弁していた。

昨今、文楽の補助金問題が
世の中を賑わせているようだが、
そんな素人の意見が
市や国の予算を左右してしまうような
安易なシステムであるというのも驚きである。

だいたい「台本が古い」とか
「新しい演出を」とか
言っているらしいが
もうちょっと勉強してから言った方が
良いのではないかと。
一市民の感想としては上等
でも権力を握っている人が
お金を楯に伝統をゆがめようとしていることに
気付かないのだろうか?

日本人は「強い指導力」
と称して
ただの独裁者を作り上げたいようですね。

伝統ってのは古くさい物なんですよ
だから良いんじゃないですか。

ただ、わたしは
補助金を削るとかどうとか
それにはあまり興味がない。
文化庁の長官や文化庁の職員に
私たちにお金を下さい
とお願いしたいとも思わない。
助成金をたっぷりもらって
人間国宝として優雅に芸のみに
打ち込んで生きていける人も居る一方で
実力も才能もあっても
どこからもお金をもらえない
優秀な演奏家もたくさんいるからだ。

一部の人だけが
恩恵を受け
多数の人は受けられない

だからといって
予算を増やせとは
わたしは思わない。

お金があるからやるような人は
たいした演奏家にならないし
良い演奏家は
お金を稼げようが
アルバイトしようが
演奏家として生きていくだろう。

補助金を無くすといって
改革と称して
伝統をゆがめるような伝統音楽であったら
もはやそれは伝統音楽ではない。
お金なんかいらないから
私たちは伝統を守ります
っていえば良いだけなのに。

近年の邦楽界は
「新しい」と称して
中身のないことをやって
若い人にも興味を持ってもらった
などと
いかにも斬新を歌ったものを
良く目にする。
伝統を伝統として
理解してもらう努力をせずに。
「古い」
ということはとても素晴らしい意味を持っている。
しかし
それを
「古くさい」
としてしまうことに問題がある。

古い建物は全て取り壊し
新しい建物を建てて
古い建物はみんな住みたがらない。
そんなところから来るのかな?

新しいものは
作れるけれど
時間は買えないものだと思う。

法隆寺を今風にアレンジして
若者の集うところにしようとか
誰も考えないでしょうに。

だからわたしは
雅楽は雅楽として
伝統音楽としてしか演奏しない。

新しい音楽を演奏するのは
雅楽ではない。

しかし
いつも補助金が保証されている
っていうのは良いなぁ

わたしなんか
まず演奏会企画して
赤字が何十万円で
「もし」助成金がもらえたら
それがちょっと減る
ってそんな世界だからな

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