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2015/11/20
11月25日
笙 独奏への30年の軌跡 真鍋尚之リサイタル
もうあと間もなくとなりました
 
 

 

演奏曲目・曲順決めました
★一回目公演(2000年以前の作品)
雅楽古典曲「盤渉調調子」
一柳慧「星の輪」~独奏笙のための~ (1983)(10:00)
一柳慧「時の
佇いI」(1986)
(休憩)
細川俊夫「鳥たちへの断章II」(1990) 
R.プラッツ「線香花火」 (1997) 
湯浅譲二「原風景」(1988)
★二回目公演(真鍋尚之登場以降の作曲)
清水一徹「Saw」(2014)
真鍋尚之「呼吸II」(1998) 
真鍋尚之「呼吸III」(2003)
(休憩)
木下正道「crypte III 」笙独奏のための (2008) 
川島素晴「手遊び十七孔」 (2008)
 
第一回・第二回はそれぞれ小休止を挟みおよそ30分の曲目を、4部に分けて構成しました。真鍋尚之の登場以前と以後の作品の対比に加えて、それぞれの前半・後半で曲目・曲想・作曲家の対比となる構成を試みました。

 

第一回の前半では同じ一柳作品でありながら全く異なる雰囲気を持った2作品、そして雅楽の作品を聞く事により笙の独奏の千年の歴史と未来が見渡せると思います。
第一回の後半では現代を代表する3人の作曲家の作品。笙という楽器のもつ息の長いフレーズや持続する音を用いながら、作曲家によりアプローチが異なり、曲想としては似つつも全く違う世界を作り上げる作曲家の対比をお楽しみ下さい。。
第二回の前半では最新の作品の一つであり、様々な技法を駆使した清水一徹作品。そして「呼吸II」は真鍋尚之が最初に登場した作品であり、「呼吸III」は超絶技巧の作品であり、これ以来、作曲家が次々と超絶技巧の作品を生み出すきっかけとなった作品です。
第二回後半では同じ2008年真鍋尚之笙リサイタルで初演した作品です。木下作品は特殊奏法を用いず書かれた作品に対し、古典を一切排除し笙という楽器の構造や指遣いに焦点を当てた川島作品。
これらの対比を俯瞰する事により、たった17音しか出せず、指遣いや音の制約の多いこの楽器のために、いかに作曲家が工夫し考え、独奏楽器としての地位を築いて行く過程を見ることができると思います。

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