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2018/07/24

新しい音楽が誕生する日は
やはり初演の日だろうか?

初演以来、何度も演奏される事によって
作品は成長して行く

これは作曲家の手を離れて
作品が自分自身で
演奏家の力を借りながら
成長して行く過程である。

そうすると

作曲や初演までの練習は
生命の誕生に例えるのならば
どういう過程になるのだろうか?

今日は8月16日に初演する作品の
初めての合わせの日。

作曲家の私としては
初めて自分の頭の中を離れた音を聞く日である。

これは妊娠だろうか?
妊娠し、途中もしかすると
生命としては生まれない可能性も秘めている。
どうやって、無事に出産まで漕ぎ着けることができるのだろうか?

或いは途中で初演は無くなり
楽譜だけが残ることもありうる。

しかしその楽譜は他の人の手を借りれば
新たな生命を勝ち得ることができるのだから
また少し違うのかも知れない。

そして作曲は・・・

新しい生命を生むためのパートナーを
見つける作業・・・

これはだいぶ道がそれてきたような気がする

ただ、私は男なので
子供を産むことはできないので

楽譜を買い終わった後は
他人に委ね
世の中に出たら
またその生命の成長を見届けるしか
無いと言うことは、だいぶ当てはまっているように
感じる。

さて、今日は初めての合わせの日。
作曲家としてはワクワクすると共に
自分の頭の中になっている音が
ちゃんと鳴るのか
音楽になるのか

心配でたまらない日だった。

これがまた
現代音楽のスペシャリストはたったのひとりで
もう一人は大オペラスター歌手。
私も一応は現代音楽の演奏家だが
他は五線譜を普段演奏していない
和太鼓奏者に篳篥奏者。

しかし、私にはちゃんと音楽が見えていて
その人達の本番の姿が見えていて

だから、簡単にはできないけれども
できる音が聞こえてきたので
後はちゃんと生まれてくるのを待つだけである。

演奏会は

8月16日佐渡
8月26日東京・小金井です

春日神社能舞台公演(アースセレブレーション プレイベント)

第40回 小金井薪能 創作ダンス「THE KUMANO」

 

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