概要
NMGE Akademie Projekt(エヌ エム ゲー エー アカデミー プロジェクト)は雅楽と現代音楽を、演奏家と作曲家の双方向から実践的に学ぶ育成プログラムです。作曲家は笙・篳篥・笛等、雅楽全般の楽器法を学び、試奏・試演を重ねて作品を制作。雅楽演奏家は五線譜・楽典・ソルフェージュおよび雅楽の実技講習を行います。同時に雅楽演奏や作曲のための教材制作や公開レッスン・試演会を実施します。7月よりNMGE Akademie Projekt第1期生として参加者の募集を行います。
期間
2026年9月より2027年6月(全10回)
会場
NMGE練習場(東京都荒川区;日暮里駅、東京都中野区;中野坂上駅)
参加費
雅楽演奏家・作曲家;通期(全10回)15,000円 1回のみ 2,000円
見学;1回1,000円
※別途必要に応じて資料や楽譜の購入が必要となります。
参加条件
・作曲家
音楽大学学生あるいは同程度の実力のある者。書類および譜面・音源審査により決定する。
・雅楽演奏家
雅楽演奏家として活動実績がある。またはプロの演奏家を目指し修行している。書類および面接審査により決定する。
・見学者
特に制限は求めない。NMGEの活動や雅楽、作曲活動に興味があり本プログラムに賛同する者。
参加定員
最大20名程度とする。
参加審査について
申請後逐次書類をNMGE内で審査し、必要であれば追加の書類や面談を行います。
事業の目的と課題
本事業「NMGE Akademie Projekt」は、雅楽と現代音楽の創造環境における構造的課題を解決し、次世代を担う若手芸術家の育成と創作基盤の確立を目的とする教育・創作プログラムである。
雅楽は長い歴史と高度な伝承体系を有する一方、専門家人口は限られており、とりわけ現代音楽との接点においては体系的な教育環境が整備されていない。1970年代以降、雅楽器を用いた現代作品は一定の蓄積があるが、作曲家が楽器法を体系的に学ぶ機会、また雅楽演奏家が五線譜演奏や楽典・ソルフェージュを習得する場は極めて限られている。その結果、創作の現場は個々の経験や属人的知識に依存し、分野横断的な発展や創作活動の継続的発展を阻む要因となっている。
本事業では、この課題に対し、概ね20代から40代前半の若手作曲家および雅楽演奏家を主対象とし、両者が双方向に学び合う教育環境を構築する。
具体的には、
①作曲家に対する雅楽器の楽器法講義および試奏・試演を通じた実践的創作指導、
②雅楽演奏家に対する五線譜読解・リズム訓練・ソルフェージュを含む基礎教育、
③専門講師による現代作品および新たな雅楽演奏様式の実技指導、
の三点を柱とする。
これらを段階的に実施し、創作と演奏の相互理解を深めながら、小品創作および試演に向けたプロセスを構築することで、学習と創作を有機的かつ段階的に結びつける。
本事業は、雅楽と現代音楽の双方において創作・演奏・教育活動を横断的に展開してきたNMGEの蓄積を基盤として初めて実現可能なものであり、個別に分断されがちな両分野の知見と実践を統合した体系的育成プログラムを構築できる点に、本団体ならではの必然性と独自性がある。
事業は2026年10月より開始し、参加者の募集・選考と並行して講習を開始する。初期段階では、作曲家には楽器法、演奏家には五線譜読解および楽典の導入教育を行い、分野横断的な共通理解を形成する。11月には基礎講習を継続し、理解の定着を図るとともに、試作・試奏を取り入れた初期的な実践へと接続する。12月には実践講習へ移行し、作曲家ワークショップと演奏家講習を並行して進めることで、初期作品の構想具体化と演奏技術の応用力向上を図る。2027年1月には中間的な試演を実施し、講師および外部有識者による評価を行うとともに、教育内容の整理を進め教材制作を開始する。2月には中間評価を踏まえた発展的講習と公開レッスンを実施し、作品および演奏の完成度を高める。3月には、講習および試作過程を通じて得られた知見と成果を体系的に整理し、教材の完成および記録・報告書の作成を通じて、事業成果の共有と今後の継続的活用に向けた基盤整備を行う。
さらに本事業の特徴として、教育内容を教材として体系化し、分野全体で共有可能な資源として整備する点が挙げられる。雅楽器の楽器法資料や雅楽演奏家向けの五線譜教材を制作・公開することで、従来個人に蓄積されてきた知識・技術を可視化し、世代や地域を越えて活用可能な学習基盤へと転換する。これにより単発の教育機会にとどまらず、継続的に参照可能な育成環境の基盤構築を実現する。
また、公開レッスンおよび試演の一部を通じて外部に開かれた形で実施することで、教育プロセスの透明性を高め、学生や一般参加者との接点を創出する。これにより第三者的視点からの評価とフィードバックを取り入れ、継続的な改善と人材発掘を同時に実現する。
加えて、本事業で扱う五線譜を基盤とした教育・創作手法は、海外の作曲家・演奏家とも共有可能な音楽言語として機能し、将来的な国際的協働や発信へと接続し得る基盤を形成する。
本事業により、若手作曲家の創作機会の拡充、雅楽演奏家の技能領域の拡張、そして両者を横断する持続可能な創造環境の構築が期待される。さらに教材整備と公開性を伴う本取り組みは、個別の教育プログラムにとどまらず、雅楽と現代音楽の分野全体に波及する中長期的価値を創出するものである。
事業の具体的内容
・作曲家育成プログラム
雅楽器の楽器法講義
試奏・試演による作曲技法習得
小品(5分程度)制作ワークショップ
小品(5分程度)新作の公開試演
・雅楽演奏家の五線譜演奏講習
楽典・ソルフェージュ
五線譜による旋律・リズム練習
・専門講師による技術講習
NMGEの演奏様式の普及。「木霊吹」「群を分けた退吹」「加吹」「退舞」などの演奏実習。
雅楽全般の講習;合奏練習・笙・篳篥・笛・絃楽器・舞・神楽歌
・教材制作
作曲家・演奏家双方が利用可能な共有資料として整備
・雅楽器の楽器法資料
・雅楽演奏家のための五線譜教材
・公開試演会・公開レッスン
事業スケジュール
7月:参加者募集
9月:オリエンテーション・基礎講習
10〜11月:作曲家WS/演奏家講習
12月:中間試演・教材制作開始
1月:公開レッスン・作曲家WS/演奏家講習
2〜4月:作曲家WS/演奏家講習
5月:最終リハーサル・教材完成
6月:公開試演会
※実施日は参加者の予定を調整しながら決定していきます。
参加できない場合でも映像アーカイブを作成し
オンラインで受講する事ができます。
参加申込
7月1日(水)9:00より申請フォームにて受付
フォームの入力内容は下記の通りです。
作曲の場合下記に進みます。
雅楽の場合下記に進みます。
作曲・雅楽両方を選択した場合はそれぞれの内容を記入していただきます。
以下は共通の内容です。
お問合せ
Naoyuki MANABE GAGAKU Ensemble(NMGE)
E-Mail; nmge@sho-manabe.net
助成
アーツカウンシル東京[東京芸術文化創造発信助成(単年助成)]創造環境向上活動



